こがのばトーク2024「食」開催!登壇者の発表内容やイベントの様子をレポートします

こがのばトーク2024 集合写真

2024年7月13日にkogabollroomで「食」をテーマに、こがのばトークが開催されました!生産者から飲食店、大学の准教授までと幅広い登壇者のプレゼンがありました。

本記事では、イベントの様子が分かるレポートとなっています!「古賀が地元」「今住んでいる古賀で何かやりたい!」「古賀に移住してきたばかり」という方は、ぜひ最後までご覧ください!

目次

こがのばトークとは

こがのばトーク2024あいさつ

古賀のまちで活躍する魅力的な方々に出会える参加無料の交流イベントです。古賀市で食やアート、スポーツなどさまざまな分野で活躍されている方、もしくはこれからの活躍が期待されている方々が登壇し、事業内容や今後の展望などが語られます。

発表後は食事を交えての交流が楽しめ、イベント参加者は普段出会う機会の少ない「古賀市の魅力的なプレイヤー」と出会える無料トークイベントとなっています!

当日の流れ
  1. 運営者による概要説明、あいさつ
  2. 登壇者によるプレゼン発表、質疑応答
  3. 懇親会

こがのばトーク運営者による概要説明とあいさつ

こがのばトーク2024あいさつ

まずは、こがのばトーク開催にあたり、運営者より概要説明とあいさつがありました。運営側から、古賀に対する想いが語られます。


株式会社ヨンダブルディー 橋口敏一さん

(中央)株式会社ヨンダブルディー 橋口敏一さん

「IKEAやカインズがある新宮町、イオンモールがある福津市に挟まれる古賀市は何もない…」そんなふうに言われる古賀市をそのままにしておけません!

『古賀は何もない』というキャッチコピーを安易に使い続けていくと、古賀に対する誤った認知が広がってしまい、移住定住に力を入れている古賀市にとって、自ら首を絞めることにつながるのではないか?と危惧しています。

こがのばトークにご参加くださる方々は、古賀を舞台にとても面白い事業や活動を展開されようとしています。彼らの話を聞いていただければ「古賀ってすごいまちだな」という発見につながると考えています!

株式会社ヨンダブルディー 松見達也さん

(右)株式会社ヨンダブルディー 松見達也さん

橋口さんのお話しに同意です!僕も「古賀は何もない」がキャッチコピーになるのが嫌で、ローカルメディア古賀マガジンを始めたり、ここ古賀チャンネルの運営をしたりしています。これから、こがのばトーク(共創まちづくり事業)を通して、コミュニティを作りたいと考えています。現在、LINEのオープンチャットを開設し、登壇者同士がコミュニケーションをとったり告知したりする環境整備を行っており、チャットに参加する方を100名規模に増やしたいです!

株式会社オンデザインパートナーズ 小澤成美さん

株式会社オンデザインパートナーズ 小澤成美さん

完全リモートワークを活用し、数週間前に横浜からUターンで古賀に戻りました。建築設計とまちづくりの仕事をしているので、これまで仕事で培ったノウハウを活かし、地元古賀市に貢献したいと思います!

登壇者によるプレゼン

食をテーマに開催した今回のこがのばトークでは、9名の登壇者にプレゼンしてもらいました!古賀を拠点に「食」の分野で活躍される方々の発表をレポートしましたので、ご覧ください!

東雲輝之さん

株式会社チカト商会 東雲輝之さん

株式会社チカト商会の代表取締役、東雲輝之さんは日本の狩猟に関する書籍・執筆等をおこなうほか、近年増加傾向にある野生鳥獣被害を防止する“猟師支援”や”罠猟”もおこなっています。

年間160億円にものぼる農作物の野生鳥獣被害。猟師によって捕獲された野生鳥獣の9割は廃棄されているそうです。猪肉や鹿肉は食べられるにもかかわらず廃棄されている理由は、解体施設に多額のお金がかかるため。処理施設は4,000万円~1億円ほどかかり、そう簡単に施設を建てられません。

そこで、チカト商会では“猟師という生業を現代社会にリブートする”をミッションに掲げ、「罠猟の狩猟体験会」と「解体食肉処理用の車両開発」を進めています。

松見

自然の多い古賀市を起点に、鳥獣被害を減らし、かつ命を無駄にせずおいしくいただく活動が全国に広まってほしいです。

ホームページ:新狩猟世界
X:株式会社チカト商会@東雲輝之

宮本将光さん

PRIVATE CHEF MITSU 宮本将光さん

PRIVATE CHEF MITSUでケータリング・出張シェフをされる宮本将光さん。大学卒業後、住宅関係の仕事をしていましたが、転職を機にリゾートホテルに就職。しかし、ホテルの都合で急遽厨房に配属され、シェフとしてのキャリアがスタートします。

キャベツとレタスの区別がつかない初心者から始まったシェフ人生でしたが、料理を楽しみ、コンクールに出場したり、メニュー開発をおこなったりしてキャリアを広げていきます。

転機が訪れたのは、鉄板焼きで指名をいただいたとき。その後、ご指名いただいたお客様の専属シェフとして全国を回り、接待料理から日常の食事まで作られていたそうです。

多くの著名人の刺激的な話を聞く中で、「自分ができることをやっていきたい」と考えるようになり、現在の出張シェフを始められました。2024年4月から、食の交流拠点「るるるる」で料理教室を毎月開催し “心から料理や食事を楽しめる空間づくり” をおこなっています。

松見

著名人の食事を作っていた宮本さんの料理を学べるなんて、こんなにラッキーなことはないですね!

ホームページ:PRIVATE CHEF MITSU
Instagram:private_chef_mitsu

諸江太志さん

safed 諸江太志さん

古賀が地元の諸江太志さんは、2024年8月に古賀駅西口で『curry and tandoor safed』をオープンする予定です。

ご両親が営む、本場カレー古民家カフェ『古々地庵』で働き、全国の有名インド料理店を食べ歩いたり、インドへ料理修行に行ったりしたのをきっかけに、地方・宗教によって変わるインド料理に興味を持ち、ご自身のお店を持ちたいと思うようになったそうです。

インドへ行った際には、インド最南部に位置するケララ州で料理教室に通うだけでなく、現地の食堂でシェフに料理を教わり、本場の味を習得したのだとか。

「覚えた現地の味を多くの人に食べてもらいたい」と各地でお店を間借りしたり、快生館でのイベントに出店したりしてインド料理を提供していました。

旧友が古賀市内でお店を経営していたことから、一緒に古賀を盛り上げるために古賀駅西口近辺に出店を決められたそうです。「インド料理はおいしい!と地元の方々に言ってもらえる飲食店にしたい」と語られました。

松見

オープン楽しみにしています!!

Instagram:safed_fukuoka

内山翔太さん

株式会社三味 元祖トマトラーメン三味 内山翔太さん

株式会社三味 元祖トマトラーメン三味の内山翔太さんは、長年アパレル関連で働いていましたが、三味の宮下社長とのご縁で飲食業界に転身しました。古賀店での勤務を経て、現在は広報や総務、経理といったバックオフィスの仕事をしています。

「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど栄養価の高いトマトは、国や宗教を問わず食べられる食物。トマトラーメンは世界に広まる可能性を秘めた新しいラーメンとして、社長とシェフにより開発されました。

元祖トマトラーメン三味は、小学生から大学・専門学生までを対象にした学割や、はじめてばこに割引券を同封して、子育て世代を応援しています。また、宮下社長は古賀出身で、古賀への愛が大変深い方。古賀店では、古賀トマトラーメンと称し、古賀市民を対象に割引を実施しています。

自社・お客様だけでなく、他の企業とコラボすることで『トリプルWIN』を目指し、食の満足の輪を広げ、飲食店の可能性をより多くの方に広め、地域貢献していきたいとプレゼンされました。

松見

「地元の方を応援したい」「子育て世代を応援したい」との考えをカタチにしている姿に感動しました!

ホームページ:元祖トマトラーメン三味
Instagram:333sanmikogaeki

阿部容子さん

HANAMALEGAO 阿部容子さん

ドイツ菓子の製造販売をおこなう阿部容子さん。大学卒業後、出版社で記者兼営業として6年間働き退職。2018年から2022年の4年間、ドイツでお菓子修行をし、国家資格を取得したのち日本のケーキ屋で勤務。現在は食の交流拠点「るるるる」で勤務されています。

「学生時代に訪れたドイツで暮らしたい!」と憧れを抱き、実現させた阿部さん。幼少期からお菓子作りが好きだった阿部さんでしたが、お菓子は生きるうえで必ず必要なものではないことにモヤモヤしていたそうです。

その中で出会ったのが土井善晴さんの講演会でのある言葉。『料理は理由ある時にだけ作れば、喜びでしかない』というこの言葉に背中を押されたといいます。料理と同様に、お菓子も誕生日やバレンタインといったお祝いやプレゼントで喜ばれるもの。誰かのことを思い、理由をもって作れば喜びでしかないと気づき、お菓子の製造販売に踏み切れたそうです。

また、飲食店の店員さんからかけられた何気ない挨拶に元気をもらっていた阿部さん。自分の目指したい姿と重なり、「はなまるの笑顔になれるような場所を作りたい」と “HANAMALEGAO” という看板を掲げて活動されています。

松見

今後も「るるるる」で、はなまるな笑顔を咲かせてくださいね!

ブログ:はなまるえがお
Instagram:hanamalegao

中嶋知歩さん

株式会社ピエトロ 中嶋知歩さん

株式会社ピエトロのシードデザインラボに所属する中嶋知歩さんは、食育イベントの開催や新工場でのコンテンツ企画をされています。中嶋さんのプレゼンでは、2026年秋に完成予定の新工場「PIETRO FACTORY PARK」の詳細が紹介されました。

この新工場は、ドレッシングの製造工程を見学できるだけでなく、ピエトロレストランやショップ、公園を併設した施設です。訪れる人が参加・体験できることを重視し、企業からの一方的な情報発信ではなく、お客様との双方向のコミュニケーションが取れる場を目指しています。

レストランでは、古賀でしか味わえないメニューや出来立てのドレッシングを使用した料理が提供される予定です。さらに、工場内の公園だけでなく、向かいの古賀グリーンパークとの協力も計画されおり、土日にはキッチンカーイベントやBBQセット・ピザ窯の貸し出しをおこない、訪れる人々に楽しい休日を提供する構想です。

これらの計画はピエトロ独自のものですが、今後は古賀市の方々と協議し、公園の使い方やレストランの在り方を模索していく予定。中嶋さんは、「企業と地域が一体となって、楽しい場所を作り上げたい」と語りました。

また、11月2日(土)には古賀グリーンパークでピエトロ主催の「みんなの運動会」が開催される予定です。

松見

ピエトロさんの新工場「PIETRO FACTORY PARK」の完成を楽しみにしています!

ホームページ:ピエトロ

秋山隆哉さん

農家 秋山隆哉さん

秋山隆哉さんは、古賀市青柳で柑橘類や穀物を育てる農業者です。農業関係の大学に進学し、静岡県で1年間、ミカン栽培の研修をした後、実家の家業である農業を継がれました。

秋山さんは、新規就農者が少ない中で、第一次産業の重要性を広く知ってもらうことを目標に、農業に関する情報発信を積極的におこなっています。

21歳の大学生時代、研修先で言われた下記の言葉が、心に深く残っているそうです。

ミカンは1年に1回しか実らず、もし1本の木に1個しか実らないとしたら、20歳から80歳まで働いたとしても60個のミカンしか収穫できない。その60個のミカンをいかにして作り、いかにして売り、将来につなげるか考えてほしい。

現在、秋山さんは少量多品目生産をおこない、いつでも農作物を納品できる体制を整えています。秋山さんの目標は、農作物を通じて農業の重要性や農が自然の中で果たす役割を多くの人に知ってもらうこと。秋山さんの熱意と経験は、古賀市の農業の未来を明るくする力となっています。

松見

農の大切さ、農の裏側を知ることができて、大変勉強になりました!

はやっしーさん

alsos株式会社 はやっしーさん

はやっしーさんは、古賀市を拠点に不動産賃貸業を展開するalsos株式会社に所属しています。alsos株式会社は、古賀駅前のテナントを複数保有しており、飲食店「や台ずし」や「new public saloon」を誘致しました。

さらに、JR古賀駅西口のロータリーからすぐ近くにある昔の畳店をリノベーションし、JR古賀駅西口エリアの新たな賑わいの拠点となる商業施設の計画を進めています。商業施設の中央には、シンボルとなる庭を設けられ、小さなビアガーデンやマルシェなどのイベントも可能です。

『庭と通りに開かれた商いの村』をコンセプトとしたこの施設は、2025年5月にグランドオープンを予定しており、現在4つの店舗区画に入居する事業者を募集中です。

また、古賀駅西口商店街ラジオを開始し、Amazon、Apple、Spotify、standFMなどで聞けるPodcastを運営。ゆるい歌から始まるラジオとは裏腹に、内容は「古賀市の現状に対する問題提起」や「古賀市で活躍される人の紹介」など、熱い話となっています。

松見

古賀駅西口商店街ラジオ…気になります!

X:古賀駅西口商店街ラジオ
stand.fm:古賀駅西口商店街ラジオ
amazon music:古賀駅西口商店街ラジオ

北原勉さん

香蘭女子短期大学食物栄養学科 准教授 北原勉さん

香蘭女子短期大学食物栄養学科の准教授である北原勉さんは、サンコスモ古賀で「まつぼっくり食堂」の立ち上げや高齢者向けの料理教室の実施をしてきました。最近では、食の交流拠点「るるるる」で香蘭短期大学の学生が減塩食のレストランを開催するなど、地域に根ざした活動を展開しています。

北原さんは、外食や中食、総菜食の増加、そして完全食や完全メシといった食事がもたらす健康問題についても提起しました。福岡県の減塩プロジェクト「スマソる(スマートにソルトを使う減塩プロジェクト)」で減塩レシピを提供されています。

さらに、北原さんは宇宙食や災害食に含まれる過剰な糖分や塩分にも問題提起し、災害被災者の健康を考えた災害備蓄食の考案や、長期滞在と長期健康管理に対応する宇宙食の開発を目指しています。このため、JAXA宇宙日本食事務局に働きかけ、食品加工団地のある古賀市で宇宙食・災害食の開発を進めたいと述べました。

最後に、北原さんは栄養プランに基づいた宇宙食や災害食を開発・生産してくれるメーカーを探していると語り、参加者に協力を呼びかけました。

松見

古賀市から宇宙食が開発されると、子どもたちの夢も広がります!応援しています!

ホームページ:香蘭女子短期大学食物栄養学科
Instagram:koran_shokuei

懇親会の様子

登壇者による熱いプレゼンが終わると、懇親会がはじまります。今回の食事は、南部食堂さんのケータリングを利用させていただきました。

おいしい食事を楽しみつつ、登壇者と参加者同士の交流でにぎわっていました。登壇者同士で情報交換する場面も見受けられ、イベントに参加された方々のエネルギーが感じられました!

南部食堂さんのケータリングサービス
登壇者からご提供いただいたドレッシングとジビエ肉
登壇者と参加者との交流
懇親会の様子

▼イベントの様子が分かる動画はこちら

登壇者の感想
登壇者・参加者の感想
登壇者の感想
登壇者・参加者の感想

登壇者・参加者の感想(一部抜粋)

登壇者、参加者の方々から、今回のイベントに対する感想をいただいております。

登壇者より

  • いろんな考え方や価値観、ビジネスの在り方に触れられて楽しかったです。ありがとうございました。
  • 今回はじめて参加させていただき、ありがとうございました!みなさんの熱い気持ちを聞けて良かったです!
  • 古賀のパワーを感じたイベントでした。未来は明るい!
  • 今日はありがとうございました。熱気あふれる古賀のフード関係者とさらに盛り上げていこうと決心しました!また、フード系の企画よろしくお願いします!食都古賀ファイティン!

参加者より

  • 食にまつわる話が聞けて、私も刺激をもらいました!ありがとうございます!
  • 古賀は福岡市外の大名になりそう!
  • 楽しかったです!次回イベントのアートも参加したいです!
  • 来年から古賀に住むのが楽しみになりました!古賀市の人とたくさん交流したいと思います。
  • 魅力的な方が活躍されていて、古賀に住むのが楽しみになりました!
松見

みなさんの “古賀を盛り上げていく活力” になったようで、とてもうれしいです!

次回のイベント告知

チラシ_こがのばトーク2024

今回は「食」をテーマに開催したこがのばトークでしたが、次回は8月3日(土)に「アート」をテーマに開催します!詳細は下記にてお確かめください。

また、こがのばトークの発展形『こがのば実験室』と呼ばれる、やってみたいことをチームで具現化するイベントを開催いたします!やってみたいことがある方はもちろん、誰かの応援をしながら自分のやりたいことを見つけたい方は、ぜひご参加ください!

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この記事を書いた人

福岡県古賀市が地元。7年間の東京生活を終えて、Uターン移住で古賀に戻ってきました!これから、古賀市を中心としたしこふむ地域(新宮町・古賀市・福津市・宗像市)のローカルメディアをつくっていきます。

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