たくさんの習いごとがある中で、デジタルアート教室と聞くとどんなものを想像しますか?
福津で2022年7月にスタートしたデジタルクリエイティブスクールiPadfun!について講師の蒲原可奈子(かもはらかなこ)さんにお話をお聞きしました。
実際のiPadfun!教室の様子も写真でたっぷりとご紹介します。
デジタルアート教室iPadfun!とは
蒲原さんが考えるデジタルクリエイティブの三種の神器である
- iPad
- Apple Pencil
- iPadのお絵描きアプリ「Procreate(プロクリエイト)」
主にこれら3つを使って子どもたちの好奇心の赴くままにデジタルアートを楽しむことができる教室がiPadfun!です。
お絵描きアプリのProcreateとは、子どもでも直感的に操作できるクリエイティブツールです。
子どもたちのクリエイティブの可能性を広げるキッカケの場所であり、そもそもアナログとデジタルでは絵の描き方の概念が違うことを学ぶことができます。
令和の時代の先端の技術の面白さを知ってもらい、絵を描くというアウトプットを通して子どもたちの思考やクリエイティブの種が芽を出す方向性や可能性を見つけることを目指しています。
どんな人がiPadfun!に通っているの?
現在、iPadfun!に通っているのは幼稚園の年中さん〜中学2年生の子どもたちです。
もちろん、大人向けにも仕事で役立つクリエイティブなど希望に合わせてレッスンをしています。
蒲原さんがこれまでに培ってきた商品開発・デザインなどの経験や、アート好きという趣味を活かし、幅広い要望へ対応できるのが最大の魅力です。
子どもも大人も個々人の要望に合わせた内容で教えてもらうことができます。
iPadfun!に通うと何ができるようになるの?
iPadfun!に通うと、自分自身の思考と好奇心がくすぐられる場所を見つけることができます。
例えば、植物の絵を描くのが好きな子は果たして本当に絵を描くことが好きなのか?じつは、植物の仕組みやはたらきに興味があり、絵を描くことでアウトプットしているだけ。ということが分かるかもしれません。
このように、子どもの頃に自分なりの考え方や思考に気がつくことでより磨きをかけ、あらゆるものに応用していくことができます。
iPadfun!に通っている子どもたちの中にも才能が隠れていて、5年後にすごいクリエーターになる子が出てくるかもしれないと思うと取材をしながらもワクワクがとまりませんでした。
iPadfun!教室の様子は?
こちらは、水曜日にWithcoffeeさんのHANAREで開催されているiPadfun!の様子です。
続いてこちらは、金曜日にふくつ鍼灸整骨院さんで開催されている教室の様子です。
子どもたちの「これやりたい!」を尊重し、一人ひとりの個性を活かした活動を行います。
少人数制で授業を行っており、毎回子どもたちと一緒にその日のテーマを決めて様々な内容にチャレンジしていきます。
具体的にはデジタルアートやデジタルイラスト、Gifアニメ、デザイン、写真合成、動画編集など様々な内容にチャレンジすることができます。
蒲原さんが長年培ってきた唯一無二の経験とデジタルデータだからこその魅力を融合させ、子どもたちが描いた絵を様々な方法で展開することができる楽しさや喜びを体験できます。
また、iPadfun!の授業は、先生である蒲原さんが子どもたちととにかくフラットな関係です。
蒲原さんのポリシーとして「子どもも立派な一人の人間であり、わたしは子どもたちよりもほんの少し年上なだけ。最大限子どもたちの意志を尊重し、その子なりのクリエイティブのヒントを見逃さないようにしています。」と話していたのはとても印象的でした。
ちょっとヒントを与えるだけでどんな作品が生み出されるのか、子どもならではの成長や変化を蒲原さん自身も毎回とにかく楽しみにしているんだとか。
iPadfun!講師の蒲原可奈子さんとは
記事タイトルにもあるように、iPadfun!を主宰する講師の蒲原さんは現役のデザイナーです。
これまで18年間で4社に在籍し、長年にわたり自社ブランドの制作物を担当するインハウスデザイナーとして活躍してきました。
今回は実際に、蒲原さんが制作してきた大ヒット商品をはじめとする商品の一部も見せていただきましたのであわせて紹介していきます。
蒲原さんの経歴
蒲原さんは長崎県佐世保市出身。
現在はiPadfun!を主宰しながら、フリーのデザイナーとしても活動しています。
幼少期から絵を描くことが大好きだった蒲原さんですが、じつは高校時代からは高専(高等専門学校)で化学を専攻するなど10代までは超理系だったんです。
就職を考えはじめた頃、社会人として働く自身の姿を想像した時に子どもの頃から好きだった絵を描くことを活かして「作る人」になりたいと想いはじめ「デザインを仕事にしたい!」と、佐賀大学 文化教育学部 美術工芸課程 デザイン専攻へ進学。
大学卒業後は拠点を福岡へと移し、約18年間で4社に勤務しあらゆるデザインを経験してきました。
- ハウスエージェンシー
- 広告代理店
- ブライダルギフトメーカー
- 化粧品メーカー
これらの業界に在籍していました。
インハウスのデザイナーとして、広告・印刷物等のグラフィック、プロダクト・パッケージ・webなど様々なデザインに関わってきました。
社会人1年目、入社してたった半年で自身がアートディレクションした広告が広告賞を受賞、その後も様々なベストセラー商品を生み出すなど多種多様な実績を積んで来られました。
蒲原さんがこれまでにデザインした商品の一部を見せていただいたのでご紹介します。
こちらはウエディング用のギフトとして蒲原さんがデザインした商品の数々です。
紙帯にレーザーカットをほどこし、タオルに動物のシルエットがのぞき見えるモノトーンのおしゃれなタオルギフトは人気商品で、蒲原さんが生み出したベストセラー商品のうちの1つです。
商品をデザインするだけでなく掲載するカタログも蒲原さんがディレクションしています。
こちらは蒲原さんが個人で依頼を受けた結婚式用のプロフィールパンフレットです。
こちらは、蒲原さんご自身の結婚パーティーの招待状を自身の手で作成したものです。
航空チケット風のおしゃれな招待状に、勝手ながらも心弾みました!
残念ながら、新型コロナウイルスの影響でパーティーの開催は叶わなかったそうですが、記念に残しておきたくなる1枚なのは納得です。
蒲原さんの好きや得意をお聞きしたところ
- アイディアを出すのが得意
- 知らないことを知るのが好き
- 0から作り出すことが何より楽しく好き
まさに、好奇心が溢れてとまらないのが蒲原さんです。
iPadfun!をはじめたきっかけや理由
2019年に福津へ移り住んできた蒲原さん。
買い物などに出かけた先で福津の子どもの多さに驚きを感じたことがiPadfun!をはじめるきっかけになったんだとか。
今後さらに加速していく10年後のデジタルな未来へ向け、蒲原さんが自身の人生を振り返ったときに「幼少期にほしかった」そんな学びの場を子どもたちに向けて自らの手でつくりたいと思ったことでスタートしました。
時期としては2022年2月頃からiPadfun!の構想を練りはじめ、同年の7月には体験教室を開校しました。
今後の想い
今後は「デジタルアートに興味はあるけど教えてくれる人がいないから。」と、環境がないことを理由に子どもたちの可能性を摘んでしまうことがないよう、福岡市などの都心部への展開を構想中です。
デジタルクリエイティブに興味がある子どもたちに教えたい!という蒲原さんの強い気持ちや意気込みを感じました。
蒲原さんにとってiPadfun!は楽しみのひとつ。「大学時代にやっていたことを、ひと足早く子どもたちに教えることで人生の選択肢の小さなきっかけを与えられたら。」と。
ちょっと未来を進めるための場所、それがiPadfun!
iPadfun!について
開講日
毎週水曜日、金曜日
場所
水曜日:HANARE(Withcoffeeさん別店舗)
〒811-3217 福岡県福津市中央6丁目11−31
金曜日:ふくつ鍼灸整骨院
〒811-3209 福岡県福津市日蒔野1丁目2−6 ブリーズマンション福間 101
対象
iPadやApple Pencilを大事にさわることができ、先生とお話のやりとりができるお子さん。
費用
対象 | 回数・時間 | 金額 |
幼稚園・小学生 | 月2回・各60分 | 6,000円 |
中学生 | 月2回・各60分 | 8,000円 |
高校生・大人 | 1回・90分 | 6,000円 |
まとめ
子どもたちそれぞれにあったアプローチ方法で経験値をあげ、人生観が変わるキッカケを得られるのがデジタルアート教室「iPadfun!」です。
例えば習い事の「ピアノ」1つとっても、音符が読めるようになるため、ピアノが趣味程度に弾けるようになるため、音楽に触れるきっかけ、はたまたピアニストになるためと人によって目的はさまざま。iPadfun!はまさにその極み。
福津でデジタルアートを通して、お子さんの個性を最大限に磨くキッカケをつかんでみてはいかがでしょうか。
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