福津のWithcoffee(ウィズコーヒー)でお家カフェの楽しみ方を教えてもらいました

福津 Withcoffee

ここ数年、お家カフェを楽しむ人が急増していますよね。

お家カフェの王道ともいえるハンドドリップでかっこよく、さらには美味しいコーヒーを淹れる方法が知りたい!

そこで今回は福岡県福津市で大人気のカフェ「Withcoffee(ウィズコーヒー)」のオーナーでバリスタの濵田さんに、自宅でワンランク上のお家カフェを楽しむ方法を教えてもらいました。

お家カフェ初心者もそうでない方も必見です!ぜひ最後まで記事を読んで一緒にお家カフェを120%楽しみましょう。

目次

Withcoffee(ウィズコーヒー)とは

福津 Withcoffee

福津のおしゃれカフェといえばWithcoffee

福津 Withcoffee
オーナー バリスタの濵田さん

2018年にオープンした元白バイ隊員という異色の経歴をもったバリスタの濵田さんがオーナーを務めるカフェです。

福津 Withcoffee
福津 Withcoffee

JR福間駅より徒歩5分、光の道で有名な「宮地嶽神社」から車で6分の福津市中央6丁目にあり、おしゃれブルーの素敵な壁沿いを歩く「With坊や」がお出迎えしてくれます。

福津 Withcoffee

Withcoffeeのアイドル犬「生豆(キマメ)」もお出迎えしてくれます。

Withcoffeeはとにかくどこを切り取っても「映え&おしゃれ」なんです。

福津 Withcoffee

内観、外観、ドリンク、スイーツ、器・・・そこにあるすべてが素敵かつ味も間違いなし。

それゆえに老若男女問わずリピーターのお客様がとても多いのがWithcoffeeの特徴です。

Withcoffee直伝!ワンランク上のお家カフェを楽しむ方法

福津市で大人気のWithcoffeeのオーナーでバリスタの濵田さんに”ワンランク上のお家カフェ”の楽しみ方を伝授してもらいました。

濵田さんいわく「バリスタでなくてもカフェで飲むような美味しいコーヒーを自宅で淹れることはできます。」と!

今回は自宅でも再現できる「透過式」を代表するハンドドリップというコーヒーの淹れ方をご紹介します。

ハンドドリップとは今この記事を読んでいるあなたが「パッ」とイメージするそのコーヒーの淹れ方!コーヒーにお湯を注いでコーヒーの成分を抽出して淹れる方法です。

準備するもの

自宅で美味しいコーヒーを淹れるには器具や材料の準備は欠かせません。

ここでは最低限必要な9個の器具と材料をご紹介しますね。

  1. お好みのコーヒー豆
  2. ペーパーフィルター(できれば白色)
  3. コーヒードリッパー
  4. ミネラルウォーター(軟水であればOK)
  5. ドリップケトル(あれば気分はバリスタ)
  6. スケール(電子はかり)
  7. 温度調節可能なケトルor温度計
  8. 電動ミル
  9. タイマー(時計があればOK)

1〜3の3つの材料や器具は、Withcoffeeで購入できます。気になった方はぜひ店頭に足を運んでみてくださいね。

お家カフェを楽しむ5つのポイント

Withcoffee濵田さん直伝!ワンランク上のお家カフェを楽しむための美味しいコーヒーを淹れるポイントは5点。

5つのポイント

  1. 湯量
  2. 粉量(湯量の6~8%)
  3. 挽き目(粒度)←味をほぼ決定づける!
  4. 湯の温度(88~92度)
  5. 時間

「〇%」と数字が出てきて驚いた人も少なくないと思いますが、難しいことはないので大丈夫!

上記5つのポイントさえしっかり再現できれば、誰でも自宅で美味しいコーヒーを楽しむことができるんです。

逆に言えば、途中でどこかが崩れると5のステップまでたどり着くことができません。また、なんとなく目分量で淹れてもコーヒーが美味しくなることはありません。

1〜5の作業はすべてに意味があり繋がっています。1つずつ丁寧に進めていきましょう。

お家カフェを5つの工程で実践

Withcoffee濵田さんにワンランク上のお家カフェの楽しみ方を実践していただいたので、余すところなくご紹介していきますね。

では早速!ワンランク上のお家カフェを楽しむための工程は全部で5つ

5つの工程

STEP
豆の量をはかる
STEP
ドリッパーをあたためる
STEP
豆を挽く
STEP
蒸らし
STEP
本抽出

今回は「5つのポイント」と上記「5つの工程」にしっかり当てはめて、次の条件でコーヒーを淹れていきます。

  • ホンジュラス(浅煎り)
  • 湯量:200g
  • 粉量:12g(湯量の6%)
  • 挽き目:中細挽き
  • お湯の温度:88~92度
  • 時間:3分~3分半

では早速、コーヒーを淹れてみましょう!

豆の量を計る

好きなコーヒー豆をスケール(電子はかり)で計量します。

今回は湯量(200g)の6%となる12gで計量しました。

ドリッパーをあたためる

ドリッパーにコーヒーフィルターをセットし、ドリッパー全体に均一にお湯を注いでドリッパーを温めます。

豆を挽く

Withcoffee濵田さん流では特に”お家カフェ初心者”は手動のミルを使うよりも「電動ミル」を使うのがおすすめです。

理由は「豆の挽き目(粒度)は味をほぼ決定づける重要な工程」なので、電動ミルが推奨するハンドドリップ用の挽き目にセットして挽くのが美味しさの秘訣となるからです。

さらに、コーヒー豆の鮮度を保つにはお店で挽いてもらうよりもコーヒーを淹れる直前に自宅で挽くのが一番!コーヒー豆は挽いた瞬間から成分がどんどん飛んでしまうので挽きたての豆で淹れるのがベストです。

ここで豆知識コーヒー豆は細かく挽けば挽くほど濃度が高くなり味が濃くなります。

蒸らし

挽いた粉をフィルターへ投入し、粉全体に適量のお湯をなるべく均等に注いで30〜40秒蒸らします。今回の蒸らしで使用するお湯は全200gのうち30gです。

蒸らしも含めて抽出する時はお湯を4〜5投に分けて注ぎます。

1投目は蒸らし、2投目以降は本抽出でお好みの濃度感(濃いめ、軽めなど)によって注ぐ回数を決めます。

注ぎ分けの回数について

  • 「深煎りや甘さを出したい」ときは5投
  • 「浅煎りや濃度感を軽くしたい」ときは4投

上記のように分けてお湯を注いでください。

2投目以降のお湯を注ぎ本抽出する

Withcoffee濵田さん直伝!お湯を注ぐ時のポイントは

  • お湯を注ぎ分ける
    ※4(前半):6(後半)の比率で注ぎ分けます
  • お湯を注ぐ高さを変えない
    ※お湯が跳ねない適度な高さから注ぐ
  • 速度はゆっくりと注ぐ
  • お湯が粉を通過してカップに落ち切ってから次の湯を注ぐ

お湯の注ぎ分けについては前半でコーヒーの味が決まり、後半で濃度の調整をすることになります。

ではここで、具体的なお湯の注ぎ方を「濃度感」別に2種類ご紹介します。

まず1つめは濃いめのコーヒーの淹れ方です。分かりやすく表にまとめました。

【濃度感濃いめ】

  • 使用する湯量:200g
  • 抽出合計時間:約3分30秒
スクロールできます
注湯回数時間湯量広さ
1投目(前半)30秒30g全体においてくるように
2投目(前半)1分20秒ごろ50g全体にゆっくりとまんべんなく
3投目(後半)2分ごろ40g2投目よりひと回り小さく
4投目(後半)2分30秒ごろ40g500円玉くらいの大きさ
5投目(後半)3分ごろ40g中心に一点集中

簡単に説明すると

1投目の湯30gを注ぎ30秒待ちます。

30秒経過した時点で2投目の湯50gを全体にゆっくりとまんべんなく注ぎます。

次に、最初の1投目の注ぎはじめから1分20秒が経過したころに3投目の湯40gを注ぐ…これを繰り返してさいご5投目の湯40gを注ぎ終えたあと、お湯が粉を通過してカップに落ちきるまでが約3分30秒です。

次は軽めのコーヒーの淹れ方です。こちらも表にまとめました。

濃度感軽め】

  • 使用する湯量:200g
  • 抽出合計時間:約3分00秒
注湯回数時間湯量広さ
1投目(前半)30秒30g全体においてくるように
2投目(前半)1分20秒ごろ50g全体にゆっくりとまんべんなく
3投目(後半)2分ごろ60g2投目よりひと回り小さく
4投目(後半)2分40秒ごろ60g中心に一点集中

いかがですか?このWithcoffee濵田さん直伝の表を見ながらコーヒーを淹れれば、誰でも簡単にワンランク上のお家カフェを楽しめますね!

お家でコーヒーの味を調整する方法

もし味が薄いと感じる場合は5つのポイントの2番目「粉量」を変えてみて下さい。

それでも味の調整がうまくいかない場合3番目のポイント「挽き目」を変えて下さい。

挽き目は細かくした方が濃くなります。

自宅で楽しむ自分だけの「湯量」や「粉量」をさぐるのもお家カフェを楽しむ醍醐味と言えるでしょう。

ただし、コーヒーの好みは人それぞれ違うため、抽出にはこれといった絶対的な正解はありません。

今回のWithcoffee濵田さん直伝の入れ方をベースに好みの味に合わせて注ぎ方を変えれば、自分だけの抽出を見つけられるかもしれませんね♪

シーン別お家カフェを楽しむコーヒーの選び方

Withcoffeeではオーナーの濵田さんが実際に生産国の農園へ現地視察に行き、自分の目で見て選んだコーヒー豆を中心に扱っています。

今回はそんな濵田さんこだわりのコーヒー豆の中からシーン別におすすめのお家カフェを楽しむ「コーヒー豆の選び方」を教えていただきました。

同じ原料、生豆を焼き分けているのがWithcoffeeの特徴!

ぜひあなたのお好みの1杯を見つけて下さいね。

朝のちょっぴり贅沢な1杯におすすめのコーヒー

朝におすすめは「桓騎(かんき)」この1択!

桓騎はWithcoffeeで1番人気のコーヒー豆です

深煎りで「グアテマラ・ナチュラル」なのですごく深いのに決して苦すぎず、コーヒーが本来もっている苦味や酸味もほど良く朝の目覚めの1杯には最適です。

朝食の甘い菓子パンとのペアリングを楽しめます。

お仕事や勉強の合間の気分転換におすすめのコーヒー

仕事や勉強の気分転換には「Nietzsche(ニーチェ)」がおすすめ!

商品名は好きな哲学者の名前です。

Nietzsche(ニーチェ)はスペシャルティコーヒーの主流である浅煎りのコーヒーです。

日本におけるスペシャルティコーヒーの定義は、SCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)によって決められた評価基準を満たした品質の高いコーヒーのことです。

コーヒー豆の果実味が残る華やかさ、フルーツのようなさっぱりした味わいなのでコーヒー単体で楽しめて気分転換には最適です。

妊娠中や授乳中のママも安心のデカフェコーヒー

Withcoffeeのデカフェコーヒーは化学薬品を一切使っていません。

スイスウォーター社(カナダ)が開発した「水だけでカフェインを取り除く独自製法」により、99.9%カフェインを除去しています。

「グアテマラ・ナチュラル」の豆を使った軽い味わいのコーヒーです。

デカフェコーヒーは豆とドリップバックの2種類ご用意しています。

妊娠中、授乳中のママへのギフトにもおすすめです。

夏にぴったり爽快感のあるアイスコーヒー

Withcoffeeでは豆と水出し2種類のアイスコーヒーをご用意しています。

「水出しアイスコーヒー」の場合

軟水500mlに1パックを入れ、通常は12時間。濃い目は14時間冷蔵庫に入れて保管するだけで出来上がります。

豆から「ハンドドリップ」で淹れる場合

コップに前もって氷をいれておいて急冷で淹れてください。

暑い夏にぴったりな果実味のあるスッキリとした味です!

手軽な水出しコーヒーも人気ですがワンランク上のお家カフェを楽しむなら豆からハンドドリップで淹れるのをおすすめします。

オーナーの濵田さんに聞くWithcoffeeへの想い

実は今回、この記事の執筆にあたって濵田さんに2時間も取材をさせていただきました。

取材を通して濵田さんのブレない芯の強さ人を思う心を強く感じ、Withcoffeeはもちろん「バリスタ濵田」という人間のファンにならずにはいられませんでした。

そんな熱いオーナー濵田さんへ取材のさいごに「Withcoffee」への想いをお聞きしました。

Withcoffeeの在り方

店名Withcoffeeにあるようにコーヒーを飲む人に対してだけではなく、コーヒーを飲まない人にも何かその人たちが好きなことや興味のあることを通して「コーヒー」や「コーヒーに携わる人々」の素晴らしさを伝えたい。

だから「何かとコーヒー」・・・Withcoffee

バリスタとして「何かとコーヒー」を中心に活動し以下のことを伝え続けていきます。

  • コーヒーには生産者がいること
  • コーヒーは思考品であること
  • コーヒーで価値基準を高めること

あとはバリスタとして福津市、そして福岡県をもりあげていきたいです。

シンプルに楽しいことをやろう!やってみよう!

これがWithcoffeeです。

スペシャルティコーヒーへの想い

福津 Withcoffee

スペシャルティコーヒーの大原則は「コーヒーを飲む人が美味しいと評価して満足するコーヒー」です。

この大原則を実現するために必要な条件が大きく3つあります。

  1. From seed to cup
  2. サスティナビリティ(持続可能性)
  3. トレーサビリティ(追跡可能性)

スペシャルティコーヒーの生産量は全体の10%にも満たないと言われていますが、生産者さんを尊重するため、極端な安値で売られないためにつくられたのが「スペシャルティコーヒー」なのです。

スペシャルティコーヒーにおいてはコーヒーチェリーの栽培からカップ1杯のコーヒーとなるまでのすべての段階で重要なのが”人”です。人が必要不可欠。もし1人でも欠ければ、スペシャルティコーヒーをお客様へ届けることはできません。

溢れる情報に流されず「本当に価値があるものは何なのか」をスペシャルティコーヒーを通してじっくりと考え、お客様にも考えるきっかけを与えていきたいです。

生産者さんへの想い

実際にグアテマラ、ホンジュラスへ農園視察に行き、生産者さんとお会いしました。

視察を終え帰国の途につく頃には様々な想いが溢れてきました。

コーヒーを生産、収穫、精製、販売するのはとてつもなく大変なことです。そもそも生産国の多くは途上国で日本のようなインフラが整っていません。

厳しい環境下でコーヒーチェリーを育て収穫をするには多くの作業員が必要なんです。子どもを含む家族総出で作業をしたり、季節労働者にたよる農園など自分たちの生活のため、わたしたち消費者に美味しい1杯を届けるために大変な日々を送っています。

1杯500円のコーヒーから何円が生産者さんに渡っているのか・・・。

幸せのものさしはその人にしか分かりません。暮らしも、価値もちがう中で簡単にお金で価値を表すことはできませんが、コーヒー1杯の背景にある生産者さんへも想いをはせながらコーヒーを楽しんでいただければ幸いです。

Withcoffeeに来るお客様には当たり前の日常となっている「コーヒー1杯」にある背景やストーリー、多くの人の想いが詰まっていることを今後も伝えていきたいです。

コーヒーは素晴らしい農産物です!

まとめ

福岡県福津市で大人気のWithcoffeeオーナーでバリスタの濵田さんによるワンランク上のお家カフェを楽しむ方法はいかがでしたか?

”もうひと手間””ちょっぴり丁寧に”たったそれだけでカフェで飲むコーヒーが誰でも自宅で再現できるんです。

「シーン別コーヒー豆の選び方」を参考にお気に入りの豆を選び、あなただけのお気に入りの1杯を自宅で楽しんで下さいね!

Withcoffeeアクセス

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この記事を書いた人

フリーライター。
福津市、宗像市を中心に地域の情報発信をしています!
北九州市出身、2016年に福津市へ移住。1男1女のママです。

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