こんにちは、古賀マガジンです!
古賀市に住んでいる外国籍市民の方々が、楽しく安心して生活できるようになるためのやさしい日本語教室を取材させていただきました!
ベトナム、フィリピン、インドネシアから来日し古賀市の企業で働く方々のいきいきした姿を見ることができ、こちらまでパワーをいただきました!当日の様子をまとめてお伝えします。
古賀マガジン編集長の僕は、インドネシアのバリ島に2ヶ月ほど住んだ経験があり、フィリピンもベトナムも訪れたことがあるので、当時お世話になった国の方々が古賀市で働いているのを見て、なんだかじーんとくるものがありました。
古賀市の「やさしい日本語教室」とは?
今回取材させていただいたやさしい日本語教室は、ベトナム・フィリピン・インドネシアから来日して古賀市で暮らす外国籍市民約900人を対象に開催されています。
NPO多文化共生プロジェクト(代表:深江新太郎さん)が主催で、古賀市が後援しているそうです。
この取り組みは笑顔でコミュニケーションを図れる機会をつくることを目的に、ざまざまなテーマを設定して開かれます。この日のテーマは環境。
私たちが取材しているなかでも「自分の国はマナーがいいですか?」「本・紙パック・傘などは可燃ゴミの袋に入れていいですか?」など優しい日本語で講師の方と会話されていました。
2021年6月1日には、古賀竟成館高校の生徒さん協力のもと、「やさしい日本語」缶バッチの制作がおこなわれました。
目的は古賀市民の方に「やさしい日本語」について知ってもらうことです。
「興味をもってもらって、まずはやさしい日本語を知ってほしい」と古賀市役所まちづくり推進課の方が話されていました。
ベトナム総領事が古賀市を視察
九州・沖縄を管轄する在福岡ベトナム総領事館のヴー・ビン総領事と古賀市の田辺市長。
福岡県初の「やさしい日本語教室」現場視察とのことで、古賀市で働く外国籍市民の皆さんを激励してくださいました。
ベトナム総領事ヴー・ビン氏のご紹介がデータ・マックスさんのサイトにありました。(下記、外部サイトへ飛びます)
>>拡大する九州のベトナム人コミュニティ 九州とベトナムの経済・人的交流の今後
ヴー・ビン総領事からのメッセージがとても心に響くものだったので一部紹介させていただきます。
ベトナム総領事から古賀市で働くベトナムの方へメッセージ
日本で成功するためには、まず日本語を学んで文化や仕事の仕方を知る必要がある。
どんな国にも独自の文化があり、それぞれ誇りをもっている。
日本は経済や科学技術で世界のトップ。ここにいる皆さんは日本から学ぶことがたくさんある。
日本人のことを理解するためには、日本語が鍵になる。
日頃の生活の中で日本語がわかると、交流や理解が深まり生活が充実する。
ベトナム語にはこういう言葉がありまして、フィリピンやインドネシアにもあると思う。
日本語で言えば「郷に入れば郷に従え」。郷に入ったらその郷の文化や法律を守ることが相手の敬意になる。
日本で生活する以上、外交官の私たちも皆さんも日本のルールや法律を遵守する以外方法はないと思います。
日本語がわかることでルールやマナーを守ることがしやすくなると思います。
社会のルールや規則は長年にわたって決められたことなので理解して守る必要がある。
ですので「環境」について、そしてゴミのルールを学ぶことは非常にいいことです。
ごみの分別は、ベトナムでは規模の大きい都市でしか実施されていないので慣れていない人が多い。
廃棄物の処理は東南アジアで深刻な問題になっていて、頭を抱えている。
ゴミの分別が環境問題解決の第一歩になります。これを守ることで日本は美しい国を保っています。
私たちがお客さんとして来ている以上、受け入れてくれる日本を大切にすれば、我々も受け入れてもらえるはずです。
ゴミの分別の仕方をしっかり覚えていれば、本国に帰った時も役に立つと思います。
今日、たくさんの人が参加しているのをみて、とても嬉しく思います。頻繁に参加してほしいです。
古賀市からの取り組み、あなたたちはこのチャンスを逃さないように活用してほしい。
みなさんの多くは残業をたくさんして収入を上げようとしているかもしれませんが、それは目先の利益にしか過ぎません。
日本語の勉強がしっかりできれば、もっと収入のいい仕事をつかむチャンスがあると思います。
日本語の勉強はもちろんだが、人との出会いもあるし、「やさしい日本語教室」を最大限活用してほしい。
この場で沢山の時間を使ってくださった市長に改めて御礼申し上げます。そして市の職員のみなさん、ほかの先生方、いろいろとご尽力いただいてありがとうございます。
以上が、ベトナム総領事から古賀市で働く外国籍市民の方へのメッセージでした。
古賀市民の方に伝えたいこと
今回取材をさせていただいて、古賀マガジンが古賀市民のみなさんに伝えたいことを書きます。
それは古賀市役所の方とお話をしていて、とてもいいなと感じたことです。
古賀市には約900人の外国籍市民の方が暮らしています。当然、街なかで見かけることやすれ違うことがあると思います。
もし外国籍市民の方が日本の生活で困っているのを見かけたときは、日本人である私たちが優しい日本語で話しかけてほしいです。
私たち日本人が「やさしい日本語」を話せれば、外国人や障害がある方にも優しいコミュニティができていきます。
外国人=英語という概念も取り払って、優しい日本語で声をかけてあげてほしいです。
古賀市役所のみなさん!わたしたち古賀マガジンをあたたかく迎え入れていただき、ありがとうございました!
海外にいるとき、現地の人に優しい英語で助けてもらったことがあります。その時の恩返しをする気持ちで、困っている方には優しい日本語で話しかけたいと思います!
古賀市ホームページ市長室ブログにも、「楽しい日本語」の魅力―ベトナム総領事が古賀市を視察(11月9日)という記事がアップされています!
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