こんにちは、古賀マガジンの髙橋です!
近年、メディアなどで多様性やダイバーシティという言葉を耳にする機会が増えているのではないでしょうか?
都市部では少しずつ、多様な生き方をする人々が前に出て“自分らしく生きる”姿を発信する様子を見かけるようになりました。
しかし、地方都市ではまだまだ個人の価値観や考え方を表立って発信するのが難しい現状があると思います。
古賀マガジンは、暮らしを彩るコンテンツをつくり、誰もが好きなまちで暮らせる心地よい社会をつくりたいと考えています。
まちは多様な人や価値観、考えが交わり構築・アップデートされていくもの。
古賀マガジンは多様性に寛容な社会を目指し、6月はプライド月間に絡めてさまざまな活動をしてきました。
そんな活動報告とともに、これから私たちが叶えたい社会の在り方について共有していきます。
プライド月間(Pride Month)とは
毎年6月は世界的に「プライド月間(Pride Month)」と呼ばれています。
この期間中はLGBTQ+(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー・クエスチョニング)などの多様なセクシュアリティの方々の権利啓発を促すイベントやパレードが世界各地でおこなわれます。
また、企業や自治体がプライド月間中にロゴをLGBTQ+支援の象徴であるレインボーカラーに変更したり、デザインにレインボーカラーをあしらった商品を販売したり、また積極的にLGBTQ+のセミナーや勉強会をおこなうなど、日本でも年々と取り組みが盛んになっている傾向です。
6色のレインボーカラーはLGBTQ+支援の象徴と言われています。
古賀マガジンが拠点にしている福岡県古賀市でも、プライド月間にちなんだおもしろい取り組みが盛んにおこなわれていました。
古賀市のLGBTQ+への取り組み
古賀市では以下の通り「いのち輝くまちづくり」の実現に向けて、行政としてさまざまな取り組みをおこなっているのでご紹介します。
古賀市では市民一人ひとりが互いに人権を尊重し、多様性を認め合い、誰もが心豊かに自分らしく生きていける「いのち輝くまちづくり」の実現をめざしています。
古賀市のHPより引用(https://www.city.koga.fukuoka.jp/cityhall/work/jinken/109.php)
『古賀市職員のための性多様性対応ガイドライン』を策定
実際に取り組みをおこなう市役所職員の方がLGBTQ+について理解し、当事者へ適切な対応ができるようにガイドラインを策定しています。
『多様な性を知るガイドブックーありのままの自分で輝ける社会に向けて』作成・配布
市民の方にLGBTQ+に関する知識や理解を深めていただくためにガイドブックを作成しています。
ガイドブックは古賀市役所などで無料配布されています。
ガイドブックを通して、多くの方が多様性について考えるきっかけになれば良いですね。
『多様な性を知るガイドブックーありのままの自分で輝ける社会に向けて』
古賀市パートナーシップ・ファミリーシップ宣誓制度
古賀市は2020年4月1日からパートナーシップ宣誓制度、2021年7月1日からファミリーシップ宣誓制度の運用を開始しました。
パートナーシップ宣誓制度は同性カップルや事実婚の方に婚姻と同等の制度が適用される自治体独自の制度です。
ファミリーシップ宣誓制度はパートナーシップ関係にある一方、もしくは双方の未成年のお子さんを含めた多様な家族の在り方を応援する制度のことです。
なお、どちらも法的効力はありません。
宣誓の手続きなどについては古賀市のHPに詳細がありますのでご覧ください。
性的マイノリティ交流会
古賀市ではLGBTQ+をはじめとした性的マイノリティの方々の悩みや情報交換の場として定期的に交流会を開催しています。
次回の開催日程は以下よりご確認ください。
古賀マガジンのプライド月間中の取り組み
私たちも多様性に寛容な社会をめざし、プライド月間にちなんでさまざまな活動をおこないました。
古賀市の田辺市長と意見交換
前述した通り、古賀市は「いのち輝くまちづくり」の実現を目指してさまざまな取り組みをおこなっています。
私たちの実現したい社会の在り方と、古賀市の目指すまちづくりの方向性はすごく近しいと感じています。
そこで、行政、民間、そして市民が一体となり「多様性に寛容なまち」の実現に向けてできることはないか意見交換の場を設けていただきました。
田辺市長をはじめ、古賀市役所の経営戦略課や人権センターの方々にも参加いただき、とても有意義な時間になりました。
古賀市役所のレインボーフラッグ掲揚の企画発起
田辺市長との意見交換の際に、古賀市としてプライド月間中におこないたい取り組みのプレゼンをさせていただきました。
行政としてできること・できないことを検討いただいたき、結果としてプライド月間の6月中に古賀市役所の庁舎にレインボーフラッグの掲揚、館内に特設ブースを設けてLGBTQ+についての啓発パネルやガイドブック、支援品の配布をおこないました。
こんなにもレインボーフラッグに包まれた市役所は他にないのではないでしょうか。
突如、古賀のまちを彩った庁舎はメディアにも多数取り上げられ話題になりました。
こうして“支援の想い”をレインボーフラッグを掲げて可視化することで、LGBTQ+当事者の安心感にも繋がると思います。
そして、まちゆく人たちも日常の中に支援のカタチが見えることで、日頃から多様性について考えるきっかけになるのではないでしょうか。
古賀マガジンのアイコンをレインボーカラーに変更
実は2022年6月1日〜2022年6月30日まで古賀マガジンのアイコンをレインボーカラーにしていました。
みなさんお気づきでしたでしょうか?
古賀市×鹿児島市のパートナーシップ協定式の取材
2022年6月6日から、古賀市は鹿児島市とパートナーシップ宣誓制度の相互利用協定を締結しました。
そのオンライン締結式の様子を古賀マガジンで取材させていただきました。
オンライン締結式には古賀市の田辺市長と鹿児島市の下鶴市長が出席しました。
パートナーシップ宣誓制度は自治体独自の取り組みなので、通常は宣誓をおこなった自治体でのみ申請の効力が適応されます。
この協定によりパートナーシップ宣誓制度を申請したカップルが古賀市・鹿児島市間の引越しをした場合、再度制度を申請することなく効力が継続されます。
古賀市公式YouTubeチャンネル「ここ古賀チャンネル」で古賀市でファミリーシップ宣誓をされたご家族の取材
古賀市公式YouTubeチャンネル「ここ古賀チャンネル」で、古賀市でファミリーシップ宣誓をされたご家族を取材しました。
女性同士のカップルさんと5人のお子さん、7人のご家族さんです。
お子さんにもインタビューさせていただき、お母さんが2人いる生活や日頃の想いなど本音で伺いました。
数時間の撮影でしたが、ご家族みなさんとても仲が良く家族の多様な在り方や“幸せ”について考えるきっかけになりました。
快生館イベント「鹿の湯シネマ」の企画発起
2022年6月25日(土)に快生館で上映会イベント「鹿の湯シネマ」が開催されました。
プライド月間にちなんで上映作品にはアメリカの同性婚裁判を追ったドキュメンタリー映画「ジェンダー・マリアージュ」を提案。
快生館は「快く生きるための“問い”を深める場」として、ワークやイベントを通して多様な価値観を深められる場です。
まさにこの上映会をおこなうのにぴったりの場所ですね。
上映会の後には映画の感想を参加者同士で共有しあったり、古賀市役所の人権センターの方をお招きして古賀市のLGBTQ+に関する取り組みなどをお話しいただきました。
今後の展望
6月はプライド月間ということで、特に力を入れて多くの方が“多様性”について考えるきっかけになる発信をしてきました。
ただ、「プライド月間だから発信する」だけでは意味がないと思っています。
近年メディアなどでも「LGBTQ+」や「セクシュアルマイノリティ」という言葉を耳にするようになってきて、段々と社会の理解が進んでいるように見える一方で、まだまだ足りない制度や考え方が世の中にあると思っています。
“多様性”とはLGBTQ+の方々だけを指している訳ではありません。誰もが多様な中の“ひとり”です。
古賀マガジンでは多様な価値観を尊重しあえる社会になるような取り組みをこれからもおこなっていきます。
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