【福津】光の道にある現代風商店街の謎に迫る!オーナーのパースペクティブ・アール・イー代表にインタビュー

パースペクティブ 福津

こんにちは、古賀マガジン編集長の松見です。

しこふむ地域(新宮町・古賀市・福津市・宗像市)にお住まいの方は、こちらの建築をご存じでしょうか?

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久

古賀マガジンでも取材させていただいた「くつろぎ珈琲宮司店」のある、現代風商店街を体現されたNEORA LOGIN…光の道沿いではひときわ存在感を放つ建物ですね。

「なんでこんなおしゃれな建物が福津に…?」と気になっていたので、NEORA LOGINのオーナーである不動産事業家の野中さんにインタビューさせていただきました。

野中さんは、ブランドマーケティングを軸に新しい価値観の新築不動産開発を実施されています。

今回は、野中さんが代表を務めるPerspectiveRE(パースペクティブ・アール・イー)社の建築に関するこだわりや今後の展望の部分にフォーカスし、インタビューの様子をお伝えしていきます。

※記事内の写真の一部は、PerspectiveREのホームページに掲載されているものです。

目次

パースペクティブ・アール・イー社の歴史と野中さんのプロフィール

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久
松見

会社の歴史や野中さんのプロフィールについてお聞かせいただけますか?

野中さん

15歳から働き始め17歳で一人暮らしをするようになって、それからずっと働いています。今の仕事をはじめたのは7年半くらい前です。はじめの3年間はサラリーマンをしながら不動産業を始めていました。

松見

2013年から?

野中さん

そうですね。

松見

サラリーマンのときは不動産と関係のあるお仕事をされていたんですか?

野中さん

不動産とは全然関係なくて、フィリップモリスというたばこの最大手の会社で働いていました。
ずっと契約社員というか、当時は、学歴もないので、人にステージをあげてもらいながら大体8年ごとに仕事を変えてきました。
そしてフィリップモリスが、人の紹介でもなく自分で転職活動をした初めての就職でした。中卒だから、もう全然箸にも棒にもかからなかったんですよね。
履歴書に何も書けないでしょ、学歴もないし。かけるとしたら普通自動車運転免許。
ただ、ものすごく運良く入れた会社がフィリップモリスで、今の不動産事業をはじめる基礎になりました。

企業価値について

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久
野中さん

基本的に私は2020年7月以降から個人でのあらゆる活動・発信は全部やめました。意味がないので。会社の価値を高めていくことが私の仕事だと思っています。

松見

野中さんはもう表舞台には立たない、ということでしょうか?

野中さん

そうですね、セミナー活動は全部やめました。
ただ企業からの依頼である講演などは、企業活動に寄与するのでおこなっています。
それ以外は基本的に全部やめました。YouTubeチャンネルも消したし、ブログも消しました。

松見

会社だけが生き残っていくのですね。

野中さん

メディアや媒体には、不動産業界に対する何らかの価値を示すときには出ます。つまらない情報誌とかは全部お断りしています。テレビ関係もすべてお断りしている状況です。

松見

古賀マガジンは、地域にしぼった媒体だったからOKしていただけた、ということでしょうか?

野中さん

そうです。
企業価値を高めることが狙いです。
売上あげるとか利益あげるとか、社会に貢献するっていうふうに考えるのが普通じゃないですか。でもそれは、利己的であり名誉とかつまらないもの。
そうじゃなくて、わたしは価値がブランドとして認知される仕事を生きた証としてしたいので、そこに儲かるとか拡大したいとかいう意思はまったくありません。

つくりあげたブランドが、その地域になにかしらのプラス価値をもたらすことができるかどうか。

わたしの場合、全部そこが根幹になっていて、利益が取れるか(どうか)とかは一切関係ないんですよ。

パースペクティブ

最終ゴールは、街なかでうちの紙袋を誇らしげに持っている人をみたいです。

不動産に興味をもったきっかけ

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久
松見

はじめから、利益や売上より、企業価値だったり地域貢献に重きを置いて棟数が増えていったんですか?

野中さん

ぜんぜん違います。

松見

そのあたり詳しく聞きたいです。

野中さん

2012年秋頃、妻のお母さんが病気になって、当時、妻のお母さんだけは健在だったので、結婚して僕がみるよとなってたんですけど、結局介護が必要になったときに月15万ぐらいの費用がかかるんですよね。どう考えても捻出できなかったです。
当時38歳でして、現金30万、借金は3千万くらいあって。
もう誰も助けられない、誰も救えない。
誰も助けられないという局面を迎えて恐ろしくなってきた。逃げられないものが目の前に現れたんです。
そこから、いろんなきっかけがあって、不動産の世界に入っていきました。


野中さん

たばこの営業していた時に気づいたのですが、中洲でたばこを売っていたお店は地主さんが好きでやってるわけですよ。
そういう人たちとお付き合いしていたときは、全く関係ない世界の人たちだと思ってたんですね。

松見

いわゆる地主さんですね。

野中さん

そうですね。
いいな…!とは思っていましたが、自分には関係ない世界の人たちだと思っていた時があって。
あるとき、不動産屋さんが六本松でたばこを売っていて、営業でたばこの話でいったときに、窓に貼ってある張り紙が目にとまったんです。
「売りマンション3億」とか「8千万」とか見たときに、紙きれで3億円が売ってるわけですよね、誰が買うんだろうって。
異常な光景を感じて、あるテレビを思い出したんです。過去に見た不動産投資家の番組。それがフラッシュバックして何かあると感じ取り、不動産の勉強を自然と開始していました。

松見

でもその経験が不動産に興味を持ったきっかけになったわけですね。

野中さん

僕、建築経験ゼロだし、不動産まったく知らないし、人のつながりゼロだし、ほんとにもう興味を持てない世界だったけれど、そこから覗いていった感じです。

松見

金銭的局面があってそれをきっかけに不動産の世界に…!

ブランドマーケティング

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久
野中さん

金銭的局面でもあるんですけど、物語があるんですよ。
今でも私の物語は続いています。
17歳のとき出会った人が私を助ける場面があるんですよ。
僕は天命追求型の人間だと思っていて、おそらくそういうものが仕掛けられているんですよね。だから感じたまま思ったことやっています。
最初は中古のマンションと思ったんですよ。
熊本の中古マンション、久留米の中古マンション。
建美家というメディアで詳しく書いてます。
当時は僕名前を出してなかったので、福岡の中卒サラリーマン大家という名前で掲載いただいていました。

松見

福岡の中卒サラリーマンですか…!まさにブランドマーケティングですね。きっかけはなにかあるのですか?

野中さん

大きなきっかけであり、不動産事業に大きく幅を振りはじめたのは、熊本地震です。
そこから、建物で命が守られることの大切さとか、建物はその人の人生の一部を映し出す、何歳のときあんなとこに住んでいたな、寝るときはこういう気持ちでいたなとか、構築される重要な役割が不動産にはあるということに気づきました。

当たり前のことなんですが、住まいが豊かであることは誰しも望むものでありそのことに気づけないとダメじゃないですか?

この事業は投資ではない、建物で人の命をその時の人生を支える仕事だと心で感じ取りました。
お金儲けのことじゃなくて、それがやっぱり環境構築する(考え方の)ブランドマーケティングの基礎になったんですよね。
だから豊かさとかあの物件がこうだからなんか楽しそう!とかとか、まぁそういう共感を呼ぶものをつくる、ブランドを作っていく。ブランドの価値を高めていきます。ブランドの価値を高めていくことが基礎になっています。そこからずっと僕は新築をつくりはじめるんです。

松見

2021年3月には古賀市に新築マンション竣工、2022年2月には新宮町に新築マンションを竣工予定ですね。しこふむ地域でパースペクティブの紙袋を持っている人を見かけるのが楽しみです!

地域の方との関係性

パースペクティブ 福津
松見

地域の方から意見をいただいたりとかありますか?

野中さん

最初は非難を受けましたね。

松見

非難…?

野中さん

津屋崎とか福津は地元愛が強い方が多いですね。
地元愛が強い人は、人も環境も大事にするっていう気持ちが強い。だから人間性がすごくいいんですよ。人間性がよい分、はっきり言われる方もすごくて。
「なんでこんなのつくるんだ!」「なんで全部コンクリなんだ?」とか言われることが多かったです。

松見

地元の方の意見が変わるタイミングは、認められたときだったんでしょうか?それとも、地元の方とのお付き合いの中で説得して変えていったんでしょうか?

野中さん

誰も見たことがないものを世に出すときは同じだと思っていて、見せるしか方法がない。

ただ、土地を買うときもものすごく時間がかかったんですよ、まぁ土地は売られていなかったんですよね。業者さんや建売の人が来ても全部追い返してたって言われていました。
場所がよくて、全部で800坪くらい。ハウスメーカーが来ても売るつもりないからとにかく来るなっていう状態。
私が不動産屋さん経由で手を挙げたときも、やっぱり売らん!って誰が来ても…。
だけど、とにかく僕は会わせてもらって、売ってくれというより、僕が何を思い、生きてきて、何をこの地域でやりたいのかを聞いてもらう機会を徐々につくってもらったんです。
その期間は1年半くらい。
ある時は模型を作ったりとか建物のデザイナーの先生の写真とか持って行ったりして。

商店街をつくりたい、と伝え続けました。

松見

そこから少しずつ、売ってもいいかなという気持ちを引き出していかれたんですか?

野中さん

引き出すというよりは共感を呼ばなければ物事は進まないので。
最終的にはその方が味方になってくださって、他の地権者を説得してくれたんですよね。
皆さんからなんであなたが買えると?って何回も言われました。

不動産事業で一番大変だったこと

松見

この事業で一番大変だったことはどんなことですか?

野中さん

イメージと現状の乖離ですね。イメージが常に先行しています。
最近はイメージに準じたものが作れるようになってきたかな。基本的に具体性のある話は僕あまりしないんですよ。
デザインとか外構とかのアイデアに関して抽象的なものを捉えながらやっていきます。戦略も。
みなさん最初から具体的に決めようとするから難しくなるんだと思うんです。
方法や手段ばかり先に考えて具体的なものになりすぎると「あ、じゃあむりだね」てなる。
アプローチが全く違うんです。

しこふむ地域への期待

宮地嶽神社 しめ縄
松見

しこふむ地域(新宮町・古賀市・福津市・宗像市)に期待することはありますか?

野中さん

期待することは特にはありません。ただ、私はこのエリアが好きだから。だからここに物件を集中しています。全ては好きだから始まっています。利益とかではなく。

松見

私も「しこふむエリア」は大好きです。

野中さん

抽象的ですが、ここを選んだのは感覚です。僕は感覚的な人間なので、基本的には直感に従っています。駅の乗降客数とか人口増加とか買い物の利便性とか、そういう話ではなく、単純に自分が住みたいと思うかどうか。銀行さんが大事にしているものとは違いますよね。だから普通の経営者さんとは全く話が合わないし不動産関係の方とも感覚が合わない(笑)

松見

感覚の合う不動産業界の方ってどういう方ですか?

野中さん

私のプロダクトを管理していただいている方ですね。専門の清掃チームさんもいます。うちのブランドの価値を認識していただいている方だけではないかなと思います。

野中さん

2020年の11月くらいに、ここ(NEORA LOGIN)でガレージセールをしたんですよね。
ガレージセールに来られたみなさんは、私のことを誰も知らないわけですよ。でも、「このマークのやつあそこもあるよね」「これ面白い場所ですよね」って言っていただいている。僕よりブランドの価値が上回っていることに気づいたんです。

松見

ブランドにインパクトがあるけど、野中さんのことは知らない。そういう方が多いですよね。

野中さん

そうなんです。自分自身が出ることによって私がブランドの価値を棄損する可能性があると感じて、「やめよう」とガレージセールやっているときに決めました。
その日のうちにYouTubeチャンネルを全部消しました。過去にとらわれるのが一番よくないので。
YouTubeをやめたことは「潔い、なかなかできないことだ」と逆に評価されることになりました。

山田

その判断がすごい!ツイッターでのオーラもすごかったです。

野中さん

大したことないです。「好きなことしかしない人間」なだけです。
平たく言うと、ブランドの価値が地域に与える影響を増幅するっていうのが、弊社の理念を達成する一つの要素だと思っています。
利益はあとからついてくるものだと確信しているし、評価とか信用・信頼があらゆる事業の根幹になるというのが令和という時代だと思っています。
テナントの皆さんも、人間性が優れた方だけが来られているし、信頼・信用で選んでいただいています。これを壊すと企業価値を壊すことになる。人間性第一。

松見

「評価とか信用・信頼があらゆる事業の根幹になるというのが令和の時代」という部分めちゃくちゃ共感します。

「お金」にしばられず、好きなことに時間をとことん使っていきたいと僕も思っています。

古賀マガジンにひとこと

福岡県古賀市
松見

さいごに、古賀マガジンになにかひとことお願いします。

野中さん

カッコいいことは言えない。言いたくないし。ほんとに、令和の時代の生き方を信じている。

変な場所に変なものをつくってもうまくいかない。そうなりだしたら終わってると思ってください。金儲けには走りたくない。

事業性としてはものすごく険しい道を歩んでいるのかもしれません。僕、人生も険しい道しか歩んでいない。ただ、そういう意味では死ぬことはないので日本は。十分いい仕事をさせてもらっています。

松見

わたしたちも、社会にどういった価値を提供していくのか、かつ売り上げや利益も確保しないといけないというところでやっているので…。今回の野中さんの言葉は心に響くものばかりでした。

野中さん

いろんな業者さんにサイネージ広告おいてもらって連動型の広告取り入れたらどうかな。
うちのマンションタイプは3年前からデジタルサイネージを入れています。
マンションのエントランスにサイネージモニターを置いている。
広告料をもらうためではなく、相手先の店舗でうちの広告を出してもらうための仕組みとしてやっています。

松見

古賀マガジンでも地域連動型の広告を考え、まさに実践していこうと思っていたところでした!野中さんのご意見を参考にもっと戦略を練り上げていこうと思います。

野中さん

地域連動は大切ですね。

NEORA LOGINも地域の人に来てもらわないといけないので、定期的にイベントをやっているんですよね。そういうことを考えると、収益はいくらでもつくれる。

クリエイティブと共感が大事。それを高めることで顧客を創造できる世界。常にそこをどうしたらいいかなと考えています。

松見

今回は古賀マガジンのインタビュー取材をお引き受けくださりありがとうございました!

パンと珈琲を買って、事務所に戻ったあとゆっくり情報を整理したいと思います。

山田

今回はありがとうございました!

まとめ

パースペクティブ 福津
写真:BLITZ STUDIO 石井紀久

今回は、福津の光の道沿いにある「NEORA LOGIN」のオーナーである不動産事業家の野中さんにインタビューさせていただきました。

野中さんは、ブランドマーケティングを軸に新しい価値観の新築不動産開発を実施されています。

個人的には、【まずは価値提供、ほかのものは後からついてくる】という考え方で古賀マガジンを運営しているので、野中さんが考える令和の時代の生き方にとても共感しました。

NEORA LOGINの店舗はまた後日ご紹介していきますね。

それでは今回もさいごまで読んでいただき、ありがとうございました。

>>Perspective REホームページ

以上、『【福津】光の道にある現代風商店街の謎に迫る!オーナーのパースペクティブ・アール・イー代表にインタビュー』でした。

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この記事を書いた人

福岡県古賀市が地元。7年間の東京生活に終止符を打ち、Uターン移住で古賀に戻ってきました!これから古賀市周辺のローカルメディアをつくっていきます。

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