こんにちは、古賀マガジン編集長の松見です。
しこふむ地域(新宮町・古賀市・福津市・宗像市)にお住まいの方は、こちらの建築をご存じでしょうか?

古賀マガジンでも取材させていただいた「くつろぎ珈琲宮司店」のある、現代風商店街を体現されたNEORA LOGIN…光の道沿いではひときわ存在感を放つ建物ですね。
「なんでこんなおしゃれな建物が福津に…?」と気になっていたので、NEORA LOGINのオーナーである不動産事業家の野中さんにインタビューさせていただきました。
野中さんは、ブランドマーケティングを軸に新しい価値観の新築不動産開発を実施されています。
※記事内の写真の一部は、PerspectiveREのホームページに掲載されているものです。
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パースペクティブ・アール・イー社の歴史と野中さんのプロフィール







ずっと契約社員というか、当時は、学歴もないので、人にステージをあげてもらいながら大体8年ごとに仕事を変えてきました。
そしてフィリップモリスが、人の紹介でもなく自分で転職活動をした初めての就職でした。中卒だから、もう全然箸にも棒にもかからなかったんですよね。
履歴書に何も書けないでしょ、学歴もないし。かけるとしたら普通自動車運転免許。
ただ、ものすごく運良く入れた会社がフィリップモリスで、今の不動産事業をはじめる基礎になりました。
企業価値について




ただ企業からの依頼である講演などは、企業活動に寄与するのでおこなっています。
それ以外は基本的に全部やめました。YouTubeチャンネルも消したし、ブログも消しました。




企業価値を高めることが狙いです。
売上あげるとか利益あげるとか、社会に貢献するっていうふうに考えるのが普通じゃないですか。でもそれは、利己的であり名誉とかつまらないもの。
そうじゃなくて、わたしは価値がブランドとして認知される仕事を生きた証としてしたいので、そこに儲かるとか拡大したいとかいう意思はまったくありません。
つくりあげたブランドが、その地域になにかしらのプラス価値をもたらすことができるかどうか。
わたしの場合、全部そこが根幹になっていて、利益が取れるか(どうか)とかは一切関係ないんですよ。
不動産に興味をもったきっかけ





当時38歳でして、現金30万、借金は3千万くらいあって。
もう誰も助けられない、誰も救えない。
誰も助けられないという局面を迎えて恐ろしくなってきた。逃げられないものが目の前に現れたんです。
そこから、いろんなきっかけがあって、不動産の世界に入っていきました。

そういう人たちとお付き合いしていたときは、全く関係ない世界の人たちだと思ってたんですね。


いいな…!とは思っていましたが、自分には関係ない世界の人たちだと思っていた時があって。
あるとき、不動産屋さんが六本松でたばこを売っていて、営業でたばこの話でいったときに、窓に貼ってある張り紙が目にとまったんです。
「売りマンション3億」とか「8千万」とか見たときに、紙きれで3億円が売ってるわけですよね、誰が買うんだろうって。
異常な光景を感じて、あるテレビを思い出したんです。過去に見た不動産投資家の番組。それがフラッシュバックして何かあると感じ取り、不動産の勉強を自然と開始していました。



ブランドマーケティング


今でも私の物語は続いています。
17歳のとき出会った人が私を助ける場面があるんですよ。
僕は天命追求型の人間だと思っていて、おそらくそういうものが仕掛けられているんですよね。だから感じたまま思ったことやっています。
最初は中古のマンションと思ったんですよ。
熊本の中古マンション、久留米の中古マンション。
建美家というメディアで詳しく書いてます。
当時は僕名前を出してなかったので、福岡の中卒サラリーマン大家という名前で掲載いただいていました。


そこから、建物で命が守られることの大切さとか、建物はその人の人生の一部を映し出す、何歳のときあんなとこに住んでいたな、寝るときはこういう気持ちでいたなとか、構築される重要な役割が不動産にはあるということに気づきました。
当たり前のことなんですが、住まいが豊かであることは誰しも望むものでありそのことに気づけないとダメじゃないですか?
この事業は投資ではない、建物で人の命をその時の人生を支える仕事だと心で感じ取りました。
お金儲けのことじゃなくて、それがやっぱり環境構築する(考え方の)ブランドマーケティングの基礎になったんですよね。
だから豊かさとかあの物件がこうだからなんか楽しそう!とかとか、まぁそういう共感を呼ぶものをつくる、ブランドを作っていく。ブランドの価値を高めていきます。ブランドの価値を高めていくことが基礎になっています。そこからずっと僕は新築をつくりはじめるんです。

地域の方との関係性




地元愛が強い人は、人も環境も大事にするっていう気持ちが強い。だから人間性がすごくいいんですよ。人間性がよい分、はっきり言われる方もすごくて。
「なんでこんなのつくるんだ!」「なんで全部コンクリなんだ?」とか言われることが多かったです。


誰も見たことがないものを世に出すときは同じだと思っていて、見せるしか方法がない。
ただ、土地を買うときもものすごく時間がかかったんですよ、まぁ土地は売られていなかったんですよね。業者さんや建売の人が来ても全部追い返してたって言われていました。
場所がよくて、全部で800坪くらい。ハウスメーカーが来ても売るつもりないからとにかく来るなっていう状態。
私が不動産屋さん経由で手を挙げたときも、やっぱり売らん!って誰が来ても…。
だけど、とにかく僕は会わせてもらって、売ってくれというより、僕が何を思い、生きてきて、何をこの地域でやりたいのかを聞いてもらう機会を徐々につくってもらったんです。
その期間は1年半くらい。
ある時は模型を作ったりとか建物のデザイナーの先生の写真とか持って行ったりして。


最終的にはその方が味方になってくださって、他の地権者を説得してくれたんですよね。
皆さんからなんであなたが買えると?って何回も言われました。
不動産事業で一番大変だったこと


最近はイメージに準じたものが作れるようになってきたかな。基本的に具体性のある話は僕あまりしないんですよ。
デザインとか外構とかのアイデアに関して抽象的なものを捉えながらやっていきます。戦略も。
みなさん最初から具体的に決めようとするから難しくなるんだと思うんです。
方法や手段ばかり先に考えて具体的なものになりすぎると「あ、じゃあむりだね」てなる。
アプローチが全く違うんです。
しこふむ地域への期待







ガレージセールに来られたみなさんは、私のことを誰も知らないわけですよ。でも、「このマークのやつあそこもあるよね」「これ面白い場所ですよね」って言っていただいている。僕よりブランドの価値が上回っていることに気づいたんです。


その日のうちにYouTubeチャンネルを全部消しました。過去にとらわれるのが一番よくないので。
YouTubeをやめたことは「潔い、なかなかできないことだ」と逆に評価されることになりました。


平たく言うと、ブランドの価値が地域に与える影響を増幅するっていうのが、弊社の理念を達成する一つの要素だと思っています。
利益はあとからついてくるものだと確信しているし、評価とか信用・信頼があらゆる事業の根幹になるというのが令和という時代だと思っています。
テナントの皆さんも、人間性が優れた方だけが来られているし、信頼・信用で選んでいただいています。これを壊すと企業価値を壊すことになる。人間性第一。

「評価とか信用・信頼があらゆる事業の根幹になるというのが令和の時代」という部分めちゃくちゃ共感します。
「お金」にしばられず、好きなことに時間をとことん使っていきたいと僕も思っています。
古賀マガジンにひとこと


カッコいいことは言えない。言いたくないし。ほんとに、令和の時代の生き方を信じている。
変な場所に変なものをつくってもうまくいかない。そうなりだしたら終わってると思ってください。金儲けには走りたくない。
事業性としてはものすごく険しい道を歩んでいるのかもしれません。僕、人生も険しい道しか歩んでいない。ただ、そういう意味では死ぬことはないので日本は。十分いい仕事をさせてもらっています。


うちのマンションタイプは3年前からデジタルサイネージを入れています。
マンションのエントランスにサイネージモニターを置いている。
広告料をもらうためではなく、相手先の店舗でうちの広告を出してもらうための仕組みとしてやっています。


地域連動は大切ですね。
NEORA LOGINも地域の人に来てもらわないといけないので、定期的にイベントをやっているんですよね。そういうことを考えると、収益はいくらでもつくれる。クリエイティブと共感が大事。それを高めることで顧客を創造できる世界。常にそこをどうしたらいいかなと考えています。


まとめ

今回は、福津の光の道沿いにある「NEORA LOGIN」のオーナーである不動産事業家の野中さんにインタビューさせていただきました。
野中さんは、ブランドマーケティングを軸に新しい価値観の新築不動産開発を実施されています。
NEORA LOGINの店舗はまた後日ご紹介していきますね。
それでは今回もさいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
以上、『【福津】光の道にある現代風商店街の謎に迫る!オーナーのパースペクティブ・アール・イー代表にインタビュー』でした。
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